ワタクシ達のライフスタイルは人間の皆さんと大きく違うだけなのです
ハムスターは夜行性の生き物。
なので、ハムスターと生活していても、動く姿より、寝てる姿のほうがよく見ます。
中には、
うちの子寝てばっかりで運動しないのかしら?
起きて遊んでくれないかしら?
なんて思っちゃう飼い主さんもいると思います。
やっぱり動き回っているハムスターを見たいですよね。
でも、ハムスターは飼い主さんが寝ている間に活動していますので、昼間の寝ている時に無理矢理起こすのはやめましょう。
今回は、謎に包まれたハムスターライフをご紹介します。
ハムスターの活動開始は夕方〜夜にかけて
日が暮れたら目覚めの時間。ハムスターの素敵な一日は夕方からスタート
ハムスターは夜行性のため、陽が落ちた夕方~夜が目覚めの時刻。
この時間帯のハムスターを観察すると、普段の可愛い顔からは想像もつかないようなダイナミックなあくびを見ることができることもあります。
出典:flickr.com
人間は起きたら喉が渇いていて、水を飲む人が多いですね。
また、寝起きすぐはぼーんやりしていることも多いと思います。
ハムスターも同じで、起きてすぐは寝ぼけていることが多いです。
瞼は開かず、耳もたたんだまま、毛もくしゃくしゃに寝ぐせがついていることも多いです。
そのような状態でふらふらとお水を飲んだり、強烈なアクビをしたり、身体を伸ばしたりします。
見ているとほんっとーにかわいいです。
ハムスターが起きているとき=お世話に最適な時間
ハムスターは夜中が最も活発に運動します。
人間が1日の活動のエネルギーを朝食から得るように、ハムスターは夜中の活動に向けて夜に水分補給したり食事を摂ったりします。
ごはんとお水の交換もこの時間帯が良いです。
また、健康チェックもこの時間にごはんのついでにしてあげるのがいいです。
健康チェックとして「食欲があるかないか」もこの時にチェックしておきましょう。
↓お食事するワタクシ(撮影:ママ)
そして、ケージやおトイレの掃除も、ハムスターが起きているこの時間に済ませます。
人間も寝ている最中に掃除の音で起こされるのは嫌ですが、ハムスターも同じようにストレスを感じます。
ですので、何かをするときは、“ハムスターが自ら起きている時”を狙います。
ハムスターは真夜中がフィーバータイム!
夜が更けたら運動開始
世の中のほとんどの人が眠りにつく深夜ごろ。
ここからがハムスターにとって1番活発な時間となります。
走ったり、食事したり、寝床を整えたり、砂浴びしたり、毛づくろいしたり。
ハムスターはこの時間をめいっぱいエンジョイします。(飼い主さんも夜行性の場合は、一緒に楽しみましょう♪)
ハムスターが夜行性なのには理由があります。
野生の環境では、小さな身体のハムスターが外敵に襲われないために、昼間は隠れて眠り、夜は闇に身を隠して移動するのです。
ですから、ハムスターは暗くないと活動しません。
もし、昼夜逆転した飼い主さんのところに行って絞まった場合は、夜に電気がついていたり、飼い主さんの視線や気配を強く感じてしまうでしょう。
そうすると、ハムスターは「今は活動の時では無い!」と隠れて眠ってしまいます。
昼も夜も明るいとハムスターは活動時間がなくなってしまいますので、ちゃんと昼と夜を感じられるように配慮してあげることが大切です。
昼間はカーテンをあけ、ケージが明るくなるように。
夜は、しっかりと真っ暗になるように。
それぞれ調整してあげましょう。
↓ハムスターのケージの整え方については、こちらの記事も参考にどうぞ
夜なのに活動しない!?いつもと様子が違う時は要注意。
ハムスターは夜中に20〜30㎞も移動するアスリートです。
こんなに毎晩たくさん走って疲れないのか?と、飼い主さんは心配になるかもしれませんが、夜中の間中走り続けるハムスターも結構な割合でいます。
長時間走り続けるのは、ハムスターにとっては普通のことです。そういう習性の生き物なのです。
回し車ハムスター写真でもあればここに。おぽてぐるま画像必要なら撮ります。
しかし、ハムスターによって運動量は変わってきます。
とってもよく走る子もいれば、あんまり走らない子もいます。
運動の量というのは個体差がありますので、他のハムスターと比べても意味がありません。
健康チェックとしては、そのハムスター自身の普段の運動量と比べるようにしましょう。
・普段は運動している時間帯なのに運動していない
・普段寝ている時間なのに珍しく興奮して走っている
そんな時は、少し注意が必要です。
ハムスターの様子が変なときには必ず何か原因があります。
発情期、環境の変化によるストレス、病気など、考えられることはたくさん存在します。
例えば、「数日で急激に冷え込んだ」など、思い当たるフシがある時には改善してあげましょう。
また、あまりにも様子がおかしい時には、病院を受診しましょう。
飼い主さんでは気が付くことができない外傷のない病気やケガが判明することもあります。
また、寒い時期になると“疑似冬眠”という仮死状態になっていることがあります。
普段は起きている時間なのに、まったく起きてこないという場合であれば擬似冬眠の可能性があります。
その場合は死の危険もあります。
慌てず急いで、こちらの記事↓を読んで対処してあげましょう。
たくさん運動、ゆったり睡眠がハムスタースタイル
ハムスターは明け方に就寝。夜が終われば飼い主さんとバトンタッチ
真夜中のマラソン大会を終えたら、飼い主さん達とバトンタッチし、ハムスター達は眠りにつきます。
なかには、ごはんを貰うために、飼い主さんが起きてくるのを待ってから寝る子もいます。
早起きした時にハムスターがまだ起きていれば、少しフードを与えてあげましょう。
そして、ハムスターが眠り始めたら、夕方までそっとしておいて好きにさせてあげます。
うるさくしてしまったら、ハムスターは眠ることができないばかりか、おびえてしまうこともあります。
自然と目が覚めるまでは、静かな環境で放っておきましょう。
ハムスターは、昼間は寝ているお留守番のプロ。だけど時々活動することも。
ハムスターは夜行性のため、日中は基本的に寝ていることがほとんどです。
昼間お勤めの飼い主さんだと「ハムスターは昼間寝てるのでお留守番が上手なのがいい」なんて話もあります。
ですが、ハムスターは昼間全く起きないというわけではありません。
人間が夜中にトイレに立ったり、水分補給に起きたりすることがあるのと同じように、ハムスターも起きてトイレにいったり水をのんだり、ご飯やおやつを食べることもあります。
日中~夕方までの間は、うとうとしながら時々動いて、また寝てというのを繰り返します。
寝食い、寝飲み、寝トイレなどはめちゃめちゃ可愛いです。
もし見かけても起こさないようにそっと見守ってあげましょう。
↓寝ながら水を飲むワタクシ(撮影:ママ)
↓寝ながらフードを食べるワタクシ(撮影:ママ)
1日平均14時間眠るハムスター。浅い眠りと深い眠りの波はすごく早い。
ハムスターも人間と同じように浅い眠り(レム睡眠)と深い眠り(ノンレム睡眠)を繰り返しています。
この波の長さを「睡眠単位」と言います。
人間の睡眠単位は約90分と言われており、
「90分単位で睡眠時間を調整してアラームを鳴らすとスッキリ目がさめる」
という話を聞いたことがある人も居ると思います。
この「睡眠単位」ですが、ゴールデンハムスターなら約11分とすごく短いサイクルで繰り返します。
野生の環境で長時間安心しきって熟睡するのは危険なことです。
なので、このような短い睡眠を繰り返して危険を回避するようになったのです。
昼間時々ガサゴソ動くのもこの習性の名残です。
その睡眠単位サイクルに従って自然に目覚めるのがハムスターにとっていい目覚めで、睡眠単位のサイクルが乱れるとハムスターはストレスを感じます。
昼間は無理に起こさずに好きにさせてあげましょう。
ハムスターは、この約11分のサイクルを70回以上も繰り返して、一日平均14時間も眠ります。
それに比べ、夜の活動している時間は本当に短い貴重な時間なのです。
ハムスターの1日のサイクルを乱さないように、飼い主が注意すること
ハムスターの1日のサイクルをここまでお伝えしてきましたが、これはハムスター自身の体内時計が狂ってないことが前提です。
ハムスターの体内時計を狂わせないためには、飼い主さんが注意しなければいけないことがあります。
それは、野生環境に近い光になる環境を準備するということです。
夜は絶対に暗くしてあげること。夜型の飼い主さんはケージに布をかけて静かに過ごすべし!
夜になっても電気が煌々と点いた部屋では、ハムスターは昼間と勘違いしてしまいます。
そうすると、ハムスターの活動する時間がなくなってしまい、ストレスになります。
そんなことを続けるとハムスターは身体を壊してしまい、病気になったり早々と死んでしまうこともあります。
なので、夜は絶対に暗くしてあげないといけません。
夜の間は、暗くできる部屋にケージを置いてあげるのがベストですが、リビングにケージを設置している場合や、ワンルームのお家など、夜に部屋の電気をつけざるを得ない場合もあります。
また、飼い主さんが昼夜逆転の夜型生活で朝まで電気をつけているということもあります。
そういう環境の場合は、ケージを毛布などで覆って、夜の間ちゃんと暗くなるようにしてあげましょう。
また、うるさいのはよくないので、静かにしてあげましょう。
夜とは逆に昼間は明るくしてあげること。日当たりの良い場所にケージを置くべし!
夜とは違い、昼間は明るくしてあげなければなりません。
ハムスターは明るさを感じることで眠ることができます。
なので、昼間は日の光の入る明るい部屋にケージを置いてあげましょう。
その際、直射日光には注意しましょう。直射日光は暑くなりすぎたり、よくありません。
明かりが入るだけでOKですので、注意してあげましょう。
もし、日当たりの悪い昼間も暗い部屋にケージを置いていると、ハムスターは昼間な事が分からなくなってしまい、睡眠サイクルの乱れにつながります。
ハムスターは夜行性の生き物ですので、明るい時に暗いところに潜って眠るほうがいいのです。
なので、
・昼間は明るく太陽を感じられるように
・夜は暗く闇の中に身を置けるように
ちゃんと調整してあげましょう。
飼い主さんとは逆の生活サイクルなので、安心なような、ちょっと寂しいような、すれ違い生活です。
でもだからこそ、触れ合えるとても貴重な時間を大切にしてください。
ハムスターにはストレス無く、長生きしてもらって、たくさん触れ合えるようにしましょう。
そのためにも、ハムスターの好きなように行動させてあげることが大切です。
適度な距離感で生活しましょう。