突然ですが質問です!
ハムスターのケージは、どこに、どうやって置いてますか?
これからハムスターを飼おうという人は、ネットや書籍を通じて様々なことを調べたと思います。
エサ皿、水ボトル、おうち、回し車、おトイレ、ケージなどなど。
でも、準備はもうバッチリだわ♪という方も見落としがちなのが、ケージの置き場所と置き方です。
人間のお引越しに当てはめて考えると分かりやすいです。
あなたは、引っ越し先をどうやって決めますか?
「私は内装だけ見て決めます!」なんて人は、そうそう居ないと思います。
例えばマンションであれば、階数やエレベーターの有無、また駅からの徒歩距離など、立地条件や設備も当然気になります。
それと同じように、ハムスターのケージも、どこに置くのか?どう置くのか?が、とても重要です。
そこで今回は、ハムスターに適した環境から考えた、ケージのベストポジションと最適な設置方法を伝授します。
ちなみに、ケージがまだ決まってない方はこちらの記事↓を参考にまずはケージを買いましょう。
ハムスターが快適な環境とは?ケージを置いても良い部屋の4つの条件
ハムスターは、なわばり意識がめちゃくちゃ強く、とっても臆病です。
そして、気温や湿度などにも敏感な、スーパーデリケートアニマルです。
おうちに複数の部屋がある人は、ハムスターの特性を理解し、どの部屋にケージを置くべきかを決めます。
4つの条件に照らし合わせて考えてみましょう。
ワンルームにお住まいの方は、この4つの条件に少しでも近い環境に整えましょう。
条件1.キーアイテムは『エアコン』。室温&湿度が管理できる部屋を選ぶべし。
まずひとつめの条件は、室温管理ができること。
ハムスターはもともと暑い国の生き物で、最適な室温は20℃~26℃になります。
暑すぎても、寒すぎても、小さな身体には深刻なダメージになります。
ケージを設置するのは、1日を通して快適な室温を保てる部屋でなければいけません。
ですので、エアコンの無い部屋や、エアコンが効かない部屋は避けます。
また、最適な湿度は40~60%になります。
室温も湿度もいっぺんに調整できるエアコンはマストなアイテムとなります。
いやいや、エアコンじゃなくても温度管理できるよ!
そう思う方も居るかもしれませんが、エアコンを自動運転させれば、飼い主さんが留守の間も部屋全体の温度を一定に保つことができます。
24時間連続運転が可能で、除湿機能により湿度の管理もできちゃう。
エアコンはハムスターの住環境を整えるのに必須と言っても過言ではないでしょう。
条件2.太陽を感じられる?昼間は明るく、夜は暗い部屋にすべし。
ハムスターの体内時計は、光(太陽)にかなりの影響を受けます。
ハムスターも動物ですので、自然の環境に近い方が良いです。
つまり、
昼間は明るく、
夜は暗く、
が、理想的です。
よく廊下や玄関近辺にケージを置こうとする人がいます。
一見すると静かですし、落ち着いて過ごせそうと思いますが、廊下や玄関は一日を通して薄暗くなりがちです。
そのほかにもカーテンを閉め切った部屋なども、日中薄暗いですね。
そういった場所はケージの設置場所には向きません。
ケージは絶対に日当たりが良い部屋に置きましょう。
そうして、昼間に太陽を感じられることが重要です。
夜に関しては、ちゃんと暗くなる場所が好ましいです。
ハムスターは夜行性の生き物ですので、夜の暗い中を活動します。
ハムスターがしっかりと夜を感じられるようにしてあげましょう。
もしも電気をつける必要がある部屋の場合は、布を被せるなどして暗くしてあげます。
また、冬の場合は寒さ対策の観点から、夜にケージを布などで覆うのは良いことです。
条件3.いつでも一緒が幸せ。あまり入らない部屋は避けるべし。
ハムスターはとってもビビリ屋さんです。
少しの物音や足音にも驚いてしまいます。
だからと言って、あまり立ち入らない部屋にケージを置くのは良くありません。
ハムスターはデリケートなため、急に体調が悪くなることもしばしば。
万が一ハムスターの体調が急変した時や、何か様子がおかしい時に、すぐに気づいてあげられるように、目の届く範囲にケージを置くようにしましょう。
体調不良の時などは、初動の早さで生死が分かれることもあります。
ハムスターの変化をすぐに察知できるように、夜にしか入らない寝室などは避け、リビングなどに配置してあげるのが望ましいです。
条件4.大切なのは襲われない安心感。他のペットが居ない部屋にすべし。
身体が小さなハムスターは、野生では標的にされる被害者になることが多いため、とても警戒心が強いです。
おうちにお迎えして間もないころは、飼い主に対しても警戒しまくります。
まして、他の動物がいるとなると、ハムスターはほんっとーに落ち着けません。
ですので、ハムスター以外のペットがいるお宅では、他のペットがいない部屋にケージを置いてあげましょう。
また、自由にどの部屋でも行き来できるペットがいる場合には、ハムスターのケージを設置した部屋には入らないようにしてあげなければいけません。
ハムスターは、ストレスを感じると体調を崩しやすくなってしまいますので、ほかの動物から離してあげることはとても重要なことです。
ケージの置き場所は6つだけ注意すればOK!
置く部屋が決まっただけで安心してはいけません。
部屋の中でもどこにどう置くかによって、ハムスターの快適さは大きく変わります。
ハムスターが快適に暮らすために、部屋の中での場所選びの3つのポイントも見ていきましょう。
1.足音と振動が怖い!ケージは床から離してください。
ハムスターは人間の足音や歩く振動でもビビってしまいます。
ケージを床に直接置いてしまうと、人の足音や振動が直接伝わってしまい、ハムスターは落ち着くことが出来ません。
また、寒さは床から伝わりますので、寒さ対策の観点からもケージを床に直置きするのは良くありません。
ですので、足音や振動、冷たさなどが伝わらないように、ケージは床から1mほど高い位置に置いてあげましょう。
ただし、地震などでケージに物が落ちたり、ケージを置いている棚が倒れたりしないように、注意が必要です。
こういったすべり止めアイテムなどを使って、しっかりと対策しましょう。
また、ハムスターの寒さ対策については、こちらもあわせてご覧下さい↓
2.エアコンは使っても、風は直接あてちゃダメ!
前述のとおり、室内環境を保つのにエアコンは最適です。
エアコンを活用すれば、24時間自動的に室温、湿度をハムスターが喜ぶ状態に保つことが出来ます。
ですが、エアコンの風が直接当たると、ハムスターが暑すぎたり、寒すぎたり、脱水状態になったりと、危険がたくさんあります。
また、風に吹かれ続けるというのは、ハムスターにとって大きなストレスとなります。
ですので、エアコンの真正面など、エアコンの風が直接当たる位置にはケージを置いてはいけません。
3.部屋の入口付近は落ち着けません!
部屋の出入口付近にケージを置いてはいけません。
ドアの開け閉めの音や振動、また、人の出入りのせわしなさが、ハムスターにとっては非常に不快で落ち着きません。
それに、ドアの開け閉めの度に部屋の外の空気が入ってくるため、出入口付近は温度も安定しません。
ですので、出入口付近にはケージを置いてはいけません。
なるべくハムスターのストレス軽減になるよう、出入口からは離れた位置に置いてあげましょう。
4.テレビやオーディオから離して!耳が痛いです。
ハムスターは非常に耳が良い動物です。
人間には聞こえない高音域(超音波含む)も聞こえてしまいます。
そのため、テレビやオーディオの音はうるさくて不快です。
これはボリュームの問題ではなく、聞こえる音域の話です。
テレビや冷蔵庫などの電化製品は、つけているだけでモーター音(電磁波)が出ています。
人間にはほぼ聞こえることはないですが、ハムスターにはしっかり聞こえています。
ですので、ケージはテレビやオーディオのほか、家電製品からは離して置いてあげましょう。
5.暑くて寒い窓のそばは避けてください。
窓のそばは、直射日光が入ったり外気の影響を受けやすく、温度が非常に不安定です。
また、外の騒音や動物の鳴き声が聞こえたり、物や人などが動いたりするのが見えるため、ハムスターは落ち着くことが出来ません。
そのため、窓のそばはハムスターのケージの置き場所としては不適格な場所となります。
ハムスターのケージは窓からは少し離れた場所に置いてあげましょう。
6.出入口付近も窓のそばもイヤ!でも部屋の真ん中はもっとイヤ!
ケージは部屋の真ん中に置いてはいけません。
ハムスターは基本的に隠れたい動物です。
触覚がどこかに触れていないと落ち着けないという習性を持っているくらいです。
そのため、部屋の真ん中にケージを配置すると、ケージから全方向が見えてしまうので落ち着きません。
ケージは必ず、どこか1面か2面が壁などに接するように置いてあげましょう。
飼い主さんがいい環境を準備してくれたらお迎えするハムスターもきっと喜んでくれますので、ケージの置き方だけは注意してあげてくださいね!