ハムスターをこれから飼おうという人から、
「ハムスターって巣箱いるの?」
って、よく聞かれます。
結論から言うと、ハムスターに巣箱は必須です。
実は、野生のハムスターは地中にトンネルを掘って、身を隠して暮らします。
ペットのハムスターも野生と同じように、狭くて暗い所が大好きです。
なので、ケージの中には隠れ場所になるような巣箱を置いてあげると、ハムスターは嬉しいです。
なかには床材を自分で掘って、巣を作って寝る子も居ます。
ですが、ハムスターによっては巣作りが不得意な子もいます。
また、巣を作るのに適さない床材もあります。
ですので、この記事を参考にハムスターが喜ぶ巣箱を置いてあげましょう。
回し車と同じくらい巣箱も大切なんです。
巣箱は大きさ、形状、材質で選ぶ。見るべきポイントまとめ
1.巣箱の大きさの目安はコレ!
選ぶべき巣箱の大きさは、ハムスターのサイズによって変わってきます。
ハムスターが中に入った状態で、後ろ足(二足)で立てるぐらいの高さと奥行きがあるものを選んであげましょう。
ハムスターの巣箱は、隠れるためだけのものではありません。
巣箱の中で毛づくろいや食事などもします。
ですので、中に入った状態で少し余裕があるくらいでちょうど良いです。
ただし、大きすぎる巣箱はNG。ハムスターが落ち着けません。
ハムスターは自分のおひげ(触覚)が壁などに触れていないと落ち着けない動物です。
ですので、例えば複数匹が同時に入れるようなビッグサイズ巣箱を選ぶのはよくないです。
また、ドワーフ種の小型のハムスターに、ゴールデンハムスター用の大きな巣箱を選ぶのもよくありません。
それぞれの身体に合ったサイズの巣箱を置いてあげましょう。
また、ゴールデンハムスターなどは、大人になるにつれ、どんどん身体が大きくなっていきます。
身体の成長に合わせて、巣箱も大きい物へ交換してあげるようにしましょう。
2.巣箱の形状はシンプルなほど良い。
巣箱は、いざという時にハムスターをひっぱりだせる形のものにします(笑
いや、マジですよ!笑いごとではありません!(笑
ハムスターはよく巣箱に引きこもっています。
複雑な形状の巣箱だったりすると、有事の際にハムスターが出てこないと大変です。
例えば、地震などの災害で避難するとか、様子がおかしいから病院に連れていきたいとか、そんな時にはハムスターを簡単に外に出せることが大事です。
複数のパーツを組み合わせているような複雑な形状の巣箱の場合、ハムスターを無理やり引っ張り出したりすると、怪我の原因にもなります。
なので、屋根や底が取り外せるタイプの巣箱を選びましょう。
いざという時にハムスターを簡単に出す事が出来て良いです。
ワタクシはこちらのおうちを使っています。
こちらは、もともと底板がありません。
なので、パパかママが家ごと持ちあげてくれれば、ワタクシかくれんぼ終了なのです。
3.巣箱の材質はたった4種類。素材別の特徴と選ぶべき一品は?
「ハムスター ハウス」、「ハムスターの巣」、「ハムスターのおうち」などと検索すると、無数の商品が出てきます。
どれを購入すれば良いか、ものすごく迷うことと思います。
ですが、大きく分けると巣箱の材質は4種類しかありません。
各素材ごとの特性が分かれば、選ぶべき巣箱も明確になります。
1.木製の巣箱
木製巣箱の最大の特徴は、何と言ってもかじっても安全なことです。
ハムスターが、かじり木の代わりに巣箱をかじって、歯の伸びすぎを防ぐことができます。
ただし、木製のため水には弱いです。
汚れてしまった場合は、水洗いが出来ないため、ひどい時には取り替えが必要です。
また、ハムスターによっては、アレルギーがあることもあります。
床材も同じですが、もしもアレルギーを発症してしまった場合には、別の材質の巣箱にしてあげなければいけません。
床材についてはこちらもご覧ください↓
でも、冬は暖かく、夏は適度な涼しさがあり、ハムスターがかじることでストレス対策にもなるため、木製の巣箱はとても優秀です。
木製巣箱の定番商品はこちら
ワタクシ鼠家ポテトも木製の巣箱を日々かじっております。
快適に暮らせるので、木製の巣箱は推奨いたしますよ。
2.陶器製の巣箱
陶器製の巣箱の最大のメリットは、他の材質に比べて衛生的なことです。
実は、ハムスターって動物のなかでは珍しい“風邪をひいてしまう動物”なのです。
ただでさえ身体が弱いハムスターにとって、衛生的なことはとっっっても重要です。
陶器はそもそも細菌の繁殖がしにくい材質で、水で丸洗いもできるため衛生的に保つことが出来ます。
それに、熱伝導性が低いため、いつでもひんやりとしているのが陶器製の巣箱の特徴です。
ハムスターの夏の暑さ対策にも、軍配があがります。
また、陶器製の商品には「素焼き」と書いてあるものがあります。
この素焼きの部分があると、ハムスターの爪とぎにもなって一石二鳥です。
爪の伸びすぎは怪我のもとになりますので、自然と調整が出来れば、飼い主さんも安心ですね。
ただし、素焼き部分にオシッコがかかると染み込んでしまうので、それだけは気をつけなければいけません。
陶器製巣箱の定番商品はこちら
3.プラスチック製の巣箱
プラスチック製の巣箱も、汚れが気になったらすぐ水洗いが出来るので衛生的です。
雑菌の繁殖の観点では陶器製に劣りますが、それでも気を付けて洗ってあげれば、清潔に保つことが出来る材質です。
また、様々な商品が販売しており、カラフルなものもたくさんあるため飼い主さんは嬉しいと思います。
しかし!ハムスターにとっては、決していいもんじゃありません。
プラスチックをハムスターがかじってしまうと、塗料や破片を飲み込んでしまう危険があります。
塗料や破片が体内にはいると、内臓などを傷つけてしまったり、細胞を破壊してしまったりする恐れがあります。
ですので、巣箱をかじる子の場合は、木製や陶器製の巣箱を選んでください。
4.布製の巣箱
巣箱というよりはクッションやベッドと言った体裁のものが多いのですが、最近流行っているのが布製の巣箱。
特に人気なのはこちらのふたつ↓
これらの特徴は、もう見たまんま温かいです(笑
冬の巣箱としてはもってこいのアイテムです。
また、素材自体が柔らかいため、ハムスターが怪我をしにくいというメリットもあります。
しかし、汚れがしみ込んでしまいますので、衛生管理は難しい部分もあります。
自作という選択肢
ハムスターの巣箱は、既製品だけがすべてというわけではありません。
例えば、トイレットペーパーの芯や、ティッシュの空き箱、お菓子の空き箱などを上手く活用することで、巣箱を自作している人もいます。
もともと廃材で作っているため、汚れたら気軽に捨てちゃって、即交換できる便利さもあります。
しかし、紙製の空き箱等ではどうしても耐久性に劣ります。
ハムスターは縄張り意識が強く、自分のニオイがしなければ落ち着かない動物です。
ですので、巣箱をとっかえひっかえというのは、ハムスターにとってはよろしくないです。
そこで、
ある程度長く使うことを想定して木製や陶器製の巣箱を設置し、
おもちゃとして空き箱やトイレットペーパーの芯などを置いてあげる
というのが、当サイトの推奨方法になります。
優秀です!
ワタクシにもひとつ恵んでください!
いくつかの巣箱を組み合わせていいとこどりをしよう!
色々な巣箱を紹介しましたが、それぞれにいいところ、わるいところがあります。
ですので、複数の巣箱を組み合わせて使うことで、良いところどりをしてあげるのが良いでしょう。
ハムスターはかくれんぼが大好きな生き物ですので、巣箱が複数あっても不快ではなく、むしろ嬉しいものです。
彼らがリラックスして暮らせる環境を準備し、ストレスフリーなハム生を過ごせるように頑張ってあげましょう!
メイン隠れ家のほか、食料の貯蔵庫や、寒い時用のベッド穴などもあります。
ハムスターって巣穴がたくさんあっても嬉しいもんです。
快適に過ごせるように、皆さんも工夫してあげてくださいね。