複数匹のハムスターを一緒のケージで飼育することを多頭飼いと言います。
ハムちゃん同士がくっついて寝たり、互いの毛繕いをしあったり、一緒に回し車で走ったり。
わちゃわちゃ感が可愛いハムスターの多頭飼い。
多頭飼いとはすなわち、ハムスター’sハーレム。
皆のあこがれ多頭飼い。
今すぐLet’s TRY!!!
と、言いたいところですが、実は多頭飼いはとっても難しいです。
多頭飼いというのは、ハムスターを飼った事がある方にとってもなかなかハードルが高いです。
多頭飼いを実現するためには、それなりの準備と注意が必要です。
今回は、多頭飼いを実現するために必要な情報を共有します。
しっかりと準備して、魅惑の多頭飼いを始めましょう。
多頭飼いをするとき3つのコツ
通常、ハムスターは一匹狼で群れません。
なので、一匹にひとつのケージで飼うのがセオリー。
複数匹を一緒にしてしまうと、ケンカしちゃいます。
しかも、ハムスターのケンカは「軽くじゃれあっている」というレベルではありません。
文字通りの死闘を繰り広げます。
参考動画↓
出典:youtube
これじゃ多頭飼いなんてムリじゃない!と、あきらめてはいけません。
ハムスターは種類や個体によって性格が異なりますので、多頭飼いに向いてる種類を選びましょう。
1.多頭飼いをしたいなら、“ロボロフスキーハムスター”を選ぶ。
基本的にハムスターは、1匹につき1つのケージで飼わねばなりません。
ですが、どうしても多頭飼いしたいという方は、ロボロフスキーハムスターを選んでください。
ロボロフスキーハムスターは、多頭飼いをしても比較的に問題が起きにくいです。
その他の種類のハムスター、特にゴールデンハムスターは、絶対に一緒のケージに入れてはいけません。
彼らはめちゃくちゃ縄張り意識が高いので、とてもケンカをしやすいです。
この場合のケンカとは、そのまま殺し合いです。
ですので、オスとメスの繁殖の時以外は、ハムスター同士を絶対に会わせないようにします。
2.多頭飼いをしたいなら、“子供のころから一緒”のハムスターを選ぶ。
皆さんもペットショップで、ひとつのケージに数匹のハムスターを入れているのをご覧になったことがあるかと思います。
もちろんゴールデンハムスターなどの多頭飼いに向かない種類のハムスターも、数匹を同じケージに入れて販売しています。
そんなことが可能なのは、生後間もないハムスターだからなのです。
ハムスターは、大人になるにつれてどんどん縄張り意識が高まり、一緒になるとケンカをするようになっていきます。
ですので、大人になってから出会ったハムスター同士は、相手を警戒してしまって仲良くできません。
多頭飼いの場合は、子供の状態で仲良くしている子たちを、一緒に飼いましょう。
3.多頭飼いをしたいなら、メスのハムスターを選ぶ。
多頭飼いをする場合、同じケージで販売されているメス同士を選ぶのがセオリーです。
特に、同時に生まれた姉妹のハムスターが良いです。
実は、縄張り争いでバチバチに火花を散らすのは、圧倒的にオスのハムスターです。
オス同士を同じケージに入れると、一触即発になります。
ですので、多頭飼いをする場合は、メス同士を選択しましょう。
多頭飼いをするときに注意すべきこと
1.オスとメスは一緒にしない。
オスとメスのハムスターを一緒のケージに入れてしまうと、あっと言う間に繁殖します。
文字通りねずみ算式に増えます。(ハムスターはネズミの仲間です)
繁殖を望む場合でも普段はオスとメスを必ず分けて、繁殖の時だけ会わせるようにしましょう。
無計画な出産を繰り返すと数が増えて大変なだけでなく、母ハムスターの身体に多大な負担がかかってしまいます。
ハムスターの出産は、小さな身体なのに多産なので、とてもリスクが高いです。
必ずオスとメスはケージを分けて飼育しましょう。
2.先住ハムスターがいるケージに、途中合流させない。
ハムスターは通常は縄張り意識の強い、群れない動物であるということを忘れてはいけません。
そんなハムスターを複数同じケージに入れる場合は、子供の時から一緒にいて、慣れている子たちを選びます。
つまり、ペットショップで購入する時点で同じケージに入っている子同士を連れてきます。
もし、先にハムスターを飼っていて、あとから追加したいと思っても、絶対に同じケージに入れてはいけません。
特に、大人のハムスターのところへ、子供のハムスターを入れたりすると、血を見ます。
やめてくださいね。
3.いつケンカしてしまっても対応出来るようにしておく。
組み合わせを考慮して、それでもなおケンカしてしまうこともあります。
そうなってしまったら、多頭飼いは断念するしかありません。
もしケンカを始めたら、ハムスターが大怪我をする前に別々のケージに分けてあげる必要があります。
1匹づつにケージを分ける可能性も考慮し、飼育用具も2セット用意し、スペースも確保した上で、飼育をスタートしてください。
無計画に多頭飼いをスタートした結果、ケンカしたけどケージを分けてあげるスペースや費用がない。
そのまま、ケンカを傍観するしかなく、殺し合いになってしまった。。。
なんてことは、絶ッッッッッッッッ対にあってはなりません!!!
ハムスターは小さくとも、命の重さは人間と同じです。
無計画な飼い主のところに行ったせいで命を落とすハムスターが少しでも減ってほしい。
その願いを込めてこのページを作成しています。
このサイトを読んだ飼い主さんは、絶対にハムスターを大切にできる人になってほしいと思います。
大変だけどとっても魅力的な多頭飼い
ハムスターの多頭飼いは大変なことがたくさんあります。
でも、多頭飼いのハムスター達が見せてくれる愛らしい仕草は何ものにも替え難いものです。
しっかり学び、ちゃんと準備した上で、多頭飼いにトライしましょう。